坊守のつぶやき 11号
この「響流」が届く頃には、桜の蕾が膨らんだとか、いつ頃咲き出します、とかの情報が出ているでしょう。
散る桜 残る桜も 散る桜
〈良寛和尚〉
今はどんなに美しく綺麗に咲いている
桜でも、いつかは必ず散る。
そのことを心得ておくこと。
この歌のように、私達は限られた〈いのち〉を生きているのだと、桜を見るたびに思います。
綺麗だが儚くもあり、刹那的で•••だから観る人々を惹きつけるのでしょう。
親鸞聖人が9歳でお得度を受けられた時に読まれた歌も有名ですね。
明日ありと 思う心の あだ桜
夜半(よわ)に嵐の
かぬものかは
明日があると思い込んでいる気持は、いつ散るかもしれない桜のよう。
夜に嵐が吹いたら、散ってしまいます。
桜も花が終わってから、ボーッと生きてる訳じゃないのね。私達も感謝の気持ちを持って、日々充実した生活を過ごさせて頂く。
これが私達の使命なのでしょう!
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