坊守のつぶやき 16号

 
 皆様 お変わりないですか?
気がつけば六月ももう終わりですね。ここ数ヶ月はコロナ禍で外出もままならず、ただただじっ〜と息を潜め、感染しないよう注意する生活を送っておりました。
そんな中でも、三月春彼岸には、多くのお墓参りのお檀家さんがおられ、―日本人は、ご先祖様を大事にされているんだな〜―と感じたものです。
 四月、五月はお寺の決算をしたり、いつも通りの寺務をこなす生活が続いておりました。

 少人数で数も少なくはなりましたが法事も勤めておりましたし、パラパラとお墓参りに来寺される方々もいらっしゃいました。
 
でも、今までと同じ生活では無いのです。
 
 買い物に出ると、絶えず感染リスクに気をつけて行動しなければならず、テレビのニュースではコロナ情報ばかり見て、その日の感染者数に一喜一憂したりして•••
やっぱりコロナ疲れで、ストレスになってましたよね。
周りの方々もイライラピリピリしている感じを受けました。
 

例年通り仏旗を掲げ
「永代経」をお迎えしました

 道で対向の方とかち合い、お見合い状態になった時、チッと嫌そうに舌打ちされたり(なんで、お互い様でしょう(怒))
スーパーでも、商品を見てる方の後ろを通ろうとしても狭くて、仕方なく前をすみませんと横切ろうとしたら、「なんだよ!チッ」(あなたが通路を占領してるからだろう)
と。
まだまだ••• 傘をさしていてもすれ違いざまに避けない人とか、道を譲らないし、ぶつかって行く人も。 ハア〜ですよ。
孤独や不安、怒りの感情を他人にあたるのも、ストレス反応の一つだと思いますが、された側はとても嫌な気分になりますし、腹立たしいし、悲しいし、辛い気持ちになります。
 
人様に舌打ちなんて、考えられない行動だけど、本人が気付いて「なんで舌打ちしたんだろう。イライラしているのかな。」と、自分で自分の反応を受け止めると、だいぶ違ってくる気がします。
憎いのはコロナウィルスであって、人間では無いのです。怒りは怒りで静まらないし、解決はしません。できない事柄に執着しても仕方ない。
コロナ禍の後の楽しみをイメージするだけでも、少しは心が晴れそうです。
 しばらくは自粛生活が続きますが、みんなで励まし合って乗り越えていきましょう!

「母の日」に長男からプレゼント


 
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