今月の言葉

本当に自分を知るには
やはり人という
鏡がなくてはならない
      高光大船
 
自分を悩ませている
問題しか
自分を立ち上がらせる
ご縁はない
『道を求めるということ』
       坂東性純

今月の言葉

本当に自分を知るには
やはり人という
鏡がなくてはならない
      高光大船
 
自分を悩ませている
問題しか
自分を立ち上がらせる
ご縁はない
『道を求めるということ』

       坂東性純

宗祖親鸞聖人御誕生八百五十年立教開宗八百年慶讃法要 勤修

テーマ
南無阿弥陀仏 人と生まれたことの意味をたずねていこう」

 

 お知らせの通り、2023年3月25日から4月29日まで、慶讃法要が勤まりました。
『同朋新聞』によれば期間中、約十万人の参拝があり、全国各地にとどまらず海外(特にハワイ、北米、ブラジル等)からも多くの同朋が慶讃法要をご縁に真宗本廟(東本願寺)に集いました。
 当寺からも四月二十三日と二十八日の二回にわけて計七名で参拝いたしました。
法要の前には上方落語の桂小春團治師匠による真宗落語「親鸞でいこう」(お葬式をキッカケに何も知らなかった男が、浄土真宗のこと、親鸞聖人のことを教えてもらってビックリと感動 。という内容で楽しく、面白く聖人の素顔に触れる落語でした)で笑い、リラックスできたところで伝統の精進料理のお斎をいただきました。なお、この落語はアメリカや、ブラジルからの参拝者が多い時には、英語、ポルトガル語翻訳でもおこなわれたそうです。
 お斎の後、阿弥陀堂に移り、御影堂にも全国からの大勢のご門徒さんで両堂共満堂の中で同時に『正信偈』のお勤めをいたしました。
二〇二〇年のコロナ蔓延からリモートでの会議や、配信によるコンサートなどが定着してきた面もありますが、やはり、ライヴ・生で三千人の同朋の声がこの空間に共に集うことは、空気感が全く違うことをあらためて体感いたしました。共に集うことの大切さがいかに貴重であるのかを実感いたしました。

 

 
 
 
また、2011年の親鸞聖人七五〇回御遠忌記念で制作された『 SLAM DUNK』等で多くのファンを持つ井上雄彦氏による屏風が展示されており、何度も見ていますがその迫力に圧倒されました。ちなみにミニチュア版は西光寺の本堂に掲げています。

 
お知らせしたとおり、東本願寺前の緑地を、京都市の要請を受け入れて、市民広場として整備され、期間中様々なイベントが行われ、キッチンカーも出て多くの観光客や地元の方、参拝も方たちとの交流の場として動き始めたのを嬉しく思いました。
 

当寺慶讃法要参拝者の声(杉浦正宣氏)

 所属寺の住職さまと門徒仲間の5名で慶讃法要をお勤めしました。いろいろな出会いと学びがあり、本山をお参りする機会をいただき感謝しています。
 4月28日、阿弥陀堂で拝聴した河合文さんの法話で、「敬う人を多く持とう」ということばが深く印象に残りました。人間は一人では生きていけないのに、自分の思い通りにならずに悩み苦しむ。でも多くの人を敬い、仲間を作っていけば生きる喜びを実感できる。河合さんのおことばのとおり、多くの人がこうすることで「社会がよくなっていく」と思います。
頻発する凶悪犯罪や戦争、コロナ渦、地球温暖化。先の見えない時代をどう生きるか?
「人と生まれたことの意味をたずねていこう」。この問いかけに対する私の解は「社会の一員であることを自覚して生きていく」ことです。他人の気持ちを慮り、他人の声に耳を傾け、仲間を作ろう。社会のルールを守ろう。そう心がけて毎日を生きていきたいと思います。
(真宗大谷派東京教区広報誌「ネットワーク9」より転載)
 
 今回は親鸞聖人が九歳で得度(出家の儀式)された時に使用されたと天台宗青蓮院に伝えられる剃刀を青蓮院からお借りして展示されていました。また、京都国立博物館でも「親鸞展」がひらかれ、聖人直筆を見て、その字の力強さにしばらく動けないくらいの感動がありました