納骨堂『帰西廟』(きさいびょう)
リノベーション
1996年に本堂・庫裏を新築し、本堂下に半地下構造の墓地及び納骨堂を新設しました。
郊外の大規模の霊園では、高齢化などで頻繁にお参りに行けなくなった、特にお彼岸、お盆の時期は最寄り駅からの送迎バスも自家用車も交通渋滞で苦労するという話を聞きます。そこで、高齢の方だけでなく、交通の便の良い都心部のお墓が見直された時期でした。
しかし、現在は少子化で跡取りがいないなど、お墓を取り巻く環境が大きく変化した時代になりました。
当寺でも、お子様がおられないご門徒さまや、ご家族のいない方などからご相談があります。またご家族がいらしても、今のミドル・シニア世代の方々は、次の世代に迷惑をかけたくないというお気持ちの方が増えていることもあり、個別のお墓でない納骨施設を希望される声を多くお聞かせいただくようになりました。
そのようなご相談やご心配をお聞きして、あらゆる生きとし生けるもの(十方衆生)を必ず摂めとるとの阿弥陀仏の「摂取不捨」のお心を表せるような、「これからのお墓を提案していきたい」と、役員会で話し合いを行い納骨堂『帰西廟』をリノベーションすることにしました。「リノベーション」とは、革新、刷新、修復という意味で、新たな機能や空間の向上を目指します。具体的には
1、通路の拡大 2、壁や天井、照明の刷新、3、ベンチを設置し落ち着いた空間に再構築 等です
「合同墓」と聞くと、東京では他の人とお骨が交じる合葬に、抵抗感があることからお骨壷のまま収める形式にしています。
また、お名前は石の銘板に彫り、身近にふれていただけるようにしています。
ご使用いただくにあたっては難しいことはありません。「浄土真宗の教えや儀式を尊重いただければ、これまでの宗派を問わずに誰でも入れる」ということです。
5月には工事完了予定です。見学等詳細は西光寺までお気軽にお尋ねください。
《『帰西廟』に納骨されている方のお声》
「いつもお参りしてきた実家の親や兄姉、親戚のお墓と同じお寺に納骨できてよかったです」
リノベーション後の「帰西廟」礼拝所イメージ