坊守のつぶやき 32号

 
「終活(しゅうかつ)をそろそろ考えているんですよね。」と、話していかれる人がいらっしゃいます。
終活? 時々テレビでも聞く言葉ではあります。『エンディングノート』を書くこともその中に入るみたいです。
 
 ネットで、ー2024年殿堂入り《収納》記事2位 「一日一捨」で無理なく物をため込まない習慣を作りましょうー 
という記事を読んでいました。
物にあふれて片付けに苦労しています。自分の老後は物を少なく、シンプルに暮らしたいけれど、仕事で忙しくて片付けにまとまった時間が作れない•••
そこで、「一日一捨」のマイルールを作ってみました。
① 基本は一日一つ捨てる。できない日があってもよし。
② ゴミでもOK。捨てる物が思いつかない。
  そんな日はレシート一つだけ「捨てた」ことにしてもよし。
  捨てることにストレスを持たないことが大事。
③ 記録する。捨てた物を、手帳やノートに記録する。
  日付・内容を書いておくと、見返した時に達成感が得られる。
たとえば、
・壊れているもの
・使い勝手が悪いもの
・数が多いもの
・古くなっているもの
・自分に合わないもの など
捨てることで無駄な買い物をしなくなったとか、物が少なくなって掃除がしやすくなったとか、探しものの時間が減ったので心に余裕ができ、自分にとって何が大切なものかが確認できたと、締め括ってありました。
 
 記事を読んで•••私(坊守)もそろそろ片付けないとね。70歳を超えたら身体も疲れるだろうから、60代のうちにポツポツ始めなきゃーと思ったわけです。
 不要な物はあっさりと捨てていて、整理整頓はできていると自分では思っていたのですが、これがそうではなかったのです。
じっくりと引き出しの中を見てみたら、使わない物やなんだこれっと思い出せない品も出てきたり、昔買って忘れていた物などが結構あるのです。 
 高いお金で買った洋服をいつか着るだろうと思って、知らない間にタンスの肥やしにしていて、体型が変わり着られなくなった品とか•••(泣)
 いくら大事な物でも、死んだらお浄土に持って行ける訳でもなし。
 
蓮如上人も仰ってます。
 まことに死せんときは、かねてたのみおきつる妻子も財宝も我が身には一つも相添う(あいそう)ことあるべからず。されば、死出の山路のすえ、三塗の大河をば、唯一人こそ行きなんずれ。  (意訳)
いよいよ死んでいく時は、今まで頼りにしていた妻子や財宝も、すべて離れていってしまう。何一つ持って行くことはできない。そして、ただ独りぼっちで死んでいかねばならないのですよ。    『御文』
 
 確かにスッキリさせることも悪くは無いのかもしれません。今の自分に何が大事か、何が必要かが見えてくるのかもしれませんね先は長そうですが~


 
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