坊守のつぶやき 15号
先日テレビを見ていたら、【お葬式のマナー】を放送していました。
服や靴はどの様な物を身につけたら良いのかとか、お香典の袋はどれを使えば良いのかとか••• まぁ〜、一般常識で覚えておけば良い内容でした。
テレビには浄土宗の御住職が出演されていて、『よく亡き人に〈ご冥福をお祈りします〉と言う方がいますが、そうではなく〈お悔やみ申し上げます〉と言われるのがいいでしょう。』と。
(※冥福の冥は冥土のことで暗闇の世界(地獄)そこでの幸福を願うという意味になります)
西光寺の宗派の、真宗大谷派(浄土真宗)は、亡くなるとお浄土=極楽浄土へ往生します。そこで『諸仏 (しょぶつ )』仏さまになって、次に迷っている現世の私達を救うという大仕事が待っているのです。
私達は亡くなった方を通して、「生きること」や「命」「生と死」を思い考えます。それは、諸仏となられた亡き人達の、今を生きている私達への、大事な働きかけなのです。
ゆっくりお浄土で眠っている暇など無いのです。
なので、お葬式でお悔やみの言葉が分からない方は、一つの知識として•••
〈この度は、ご愁傷さまでございます。慎んでお悔やみ申し上げます。〉と言われるのが良いかと思います。
亡き人を偲び、感謝する気持ちを持って、お参りすることが大事なことですから。思いを感じれば、自然と手が合わさりますでしょう!
○最近気になった事
ニュース記事によると、34歳・60歳・78歳で人は急速に老化するそうです。血液に含まれるタンパク質の濃度が、それぞれの歳でガラリと変わっていたそうです。
老化は、一定のペースで継続的に進行するのではなく、三つの年齢で急激に進むことが示された、と。
例えば、少し身体をぶつけたくらいで、アザができたり消えなかったりとか、
皮膚が薄くなって、血管がくっきり見えるようになったりとか、同年代の人と一緒に歩いていて、ついて行くのが遅れたり辛くなったりとか、お腹やウエスト周りだけでなく、肩の後ろにも脂肪がついていたりとか、顔や首に色素沈着のシミができたりとか•••
なるほどと思い当たる方も多々いらっしゃると思います。住職、坊守も60歳を過ぎてから、胆嚢を取ったり、大腸ポリープを取ったり、白内障になったりと。
抗っても仕方ない。老いも苦しみも自然。
あるがままの私を受け止めよう。歳を取れば何も無いほうがおかしいもの。でも、その三つの年齢では気をつけましょうね。
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