工家中村貴寛さんの個展

以前もご紹介した、西光寺門徒中村勇さんのご子息で、フィレンツェ在住の打ち出し職人・金工家中村貴寛さんの個展が目黒で開かれていましたので、最終日に行ってきました。



「冷たい金属板が叩かれ不規則に形を変え、立体となった時、暖かさ、柔らかさを帯びた異質のものに見えてくる。
そして、その周囲に独特な雰囲気を作り出す。金属だから出せる空気を感じてみてください。」


 思いつきのような言い方になりますが、人も叩かれて(外からの予期しない状況の変化、たとえば病気や挫折などでしょうか)、こうでなければという「思い」が一旦破られ、その結果、形を変え、暖かで、やわらかな世界に触れることになるのではないでしょうか。(阿弥陀の四十八願中第三十三願には心身柔軟の願が誓われています。阿弥陀の光明に照らされ真理に頷いていく柔らかな心身がもたらされると)。
 悲しみを知らないものがどうして喜びを知ることが出来るのだろうかということを呼びかけてくださった言葉が残されています。

人と生まれた悲しみを知らないものは、 
人と生まれた喜びをしらない
金子大栄(1881〜1976)
真宗大谷派僧侶・仏教思想家

住職の一番のお気に入り「まどろむ猫」