永代経をお勤めしました

 毎年5月の第3日曜日に「永代経法要」をお勤めしています。この法要は当寺にご縁のあるすべての方々、仏法繁盛を願い、お寺を支えてくださった諸仏となられたすべての物故者に対して、報恩感謝の気持ちを表しお勤めされてきました。
 2024年 5月 19日に勤修いたしました。
 法話は蓮光寺住職の本多雅人先生に、今年もおいでいただきました。「願われて生きるー本願の祈りー」というテーマで一時間半お話しいただきました。
 
 「真宗の仏事は「亡き人を偲びつつ、如来のみ教えにあいたてまつる」と端的に述べられています。一応、二つの要があるようですが、本当に亡き人を偲ぶ一番深いところには、この私が、教えによって「縁を生き抜くことが私の願いであった」と気づかされて生きることですから、一つのことなのです。
 それは、亡き人への恩に報いることであり、私自身が救いに与ることなのです。私たちは、私たちに先駆けて、阿弥陀さんから、「尊いいのちに目覚め、どんな時もかけがえのないいのちを生きよ」と願われている存在なのです。
 永代にわたって教えが相続されるということは、私がまず教えをいただくことに尽きるのです。」

 
 私たちは縁に遇う存在であると、しかし、自我が自分の思いの中で都合の良いものは受け入れるが、都合の悪いものは受け入れない。思い通りにしたいという自我によって自己が見えないのだとおさえられました。
 そして、『末灯鈔』の「浄土宗のひとは愚者になりて往生す」=「浄土(阿弥陀さんの本願が念仏となって、私たちにはたらきかけてくる世界)を真のよりどころとする人は、愚者になって(凡夫と目覚めて)、苦悩が生きる力に転換されるのです」とお念仏に生きることの尊い意味をお話されました。
「浄土宗のひとは」現在の宗派名のことを指す表現ではありません。
 

永年功労者表彰

 総代・責任役員として永年、寺門興隆にご尽力いただいた森瀬良定氏が2023年 12月 16日に還浄されました。この功労に際して、本山・東本願寺(京都)より追彰状が届けられました。記念品御香一包を併せて森瀬かつ子様に手交いたしました。長い間ありがとうございました。
 
 
 
タイトルへ戻る